不妊専門鍼灸院 銀のすずは
自然妊娠から体外受精までの方を専門でサポートしています。

不妊と年齢の切っても切れない関係性


高齢化社会といわれてずいぶん経ちますが、高齢化の波は”妊娠”まで迫ってきました。
晩婚化や高齢出産など、年齢に関わることが現在の不妊問題にとても影響を与えていると言わざるをえません。
どう影響するか・・・考えていきましょう。
しかし、早く対策しないと本当に日本は大変なことになります(もうすでに大変なことになっていますが)。
少子化という波がすでにやってきている状態です。
今、妊娠したいというカップルが確実に妊娠できる、育児ができる環境を作ることが何よりも急務なような気がします。


年齢と不妊の関係を理解するために、まず卵子について理解しなくてはなりません!
まずは大原則です。
女性は生まれたときには卵巣内に一生分の卵子の元(原始卵胞)がに存在し、新たに作られることはありません。
よって加齢とともに卵子は少なくなっていきます。
そして肉体同様、加齢によって老いていきます。
もちろん、個体差があるので同じ年齢でも違いがみられます。

体外受精、精索静脈瘤、人工受精、体質改善

さて、生まれたときに卵子の数が決まっているので、女性は思春期になったら知識として知っておきたいところですが、教わることもなく、調べることもなく、大人になります。
日本の性教育の遅れが現在の少子化や不妊の現状に影響を与えている一つの要因になっているように思えます。
本当に性教育が日本は遅れている。 なぜでしょうね?
さて、卵子の数の推移は上のグラフをご覧いただけると一目瞭然ですね。

・誕生時、200万個
・初潮時、20万個
・その後1周期に1000個(一日30から40個)

相当な数が年齢とともに減っていくということがお分かりいただけるでしょう。
また数だけでなく、老化に伴い、質も低下してしまいます。

現在の医療では、老化した肉体を若々しくすることはできません。
『老化』の問題は、今に始まったことではありません。
大昔の権力を持った人物たちも不老不死の霊薬を探し求めていた逸話が世界中にあります。
例えば・・・
紀元前2000年ほど前の古代メソポタミアの物語、『ギルガメシュ叙事詩』に王ギルガメッシュが女神と人間の間にできた子供で、不老不死の神でなく、死から免れられない人間であり、不死を求めたと記載があります。
お隣中国では、史記に始皇帝が不老不死を求め、仙人のもとに家来を送った内容が書かれています。
その他、李白や白居易は「不老不死の薬」を作ろうと努力したと伝えられています。

不妊鍼灸、東京、銀座、恵比寿

やはり『老化や死』をどうやったら抗うことができるのか探求してきたのでしょう。
しかし、生命のあるもの、形あるものはいつか、終わりがきます。
それは仕方がない事だと思いますが、少しでも元気に、楽しく過ごしたいものです。
さて、話が脱線しましたが、不妊治療に戻しましょう。

老化の問題は、卵子とて同じです。

できるだけ早く、不妊治療をする必要があるのです。
AMH(抗ミュラー管ホルモン)を測って、間接的に卵子の残存数を知る方法があります。
発育をしている卵胞から分泌されているホルモンです。
発育している卵胞がなければ分泌されないので、卵子の数を表すのです。
ということは、年齢とともに下がってくるのはみな同じです。
ただし、AMHは「数」であって、「質」ではありません。
低い=質ではありませんので、妊娠する可能性はあります。
そして、AMHが高いというのもちょっと考えものです。
いわゆる多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)という、卵巣に小さな卵胞が連なって詰まり、排卵に障害をきたす病気が疑われます。
多嚢胞性卵巣症候群は、遺伝性があると言われていますが、それ以外にも男性ホルモンが高い、LHが高い、月経不順、インスリンが効きにくいなどの特徴があります。
1周期にたくさんの卵胞ができてしまうので、多胎のリスクであったり、場合によっては質の良くない卵子、卵子のない空っぽのケースもあるようです。
卵胞がたくさんある場合は、この多嚢胞性卵巣症候群を疑うことになります。
年齢とともに卵胞が減るということは、仕方がないことです。
結果、数には限りがあります。
だから妊娠には、年齢が深く関わってくることがお分かりいただけたと思います。
減ってしまった卵子を増やすことは無理です。
ただ、質を上げていくことは可能です。

卵巣は血液によって栄養され、ホルモンは血液を巡って目的地へ向かいます。
よって、血流を改善することがとても大切というか、それしか方法がないといったほうがいいかもしれないレベルです。
「下手な鉄砲も数撃てば当たる」ではなく、少数精鋭で実践していくために日々の体質改善に力を入れていきましょう。


何かございましたらご質問ください。
銀のすず